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「Microsoft Teams」のQ&A機能が一般提供開始 ~Web会議・セミナー中にも有効化可能に

「Teams」内アプリストアから入手した既存の「Q&A」アプリは削除を推奨

「Microsoft Teams」の「Q&A」機能が一般提供開始

 米Microsoftは7月19日(現地時間)、ビジネスコミュニケーションアプリ「Microsoft Teams」について、Web会議中に質問とその回答ができるQ&A機能を一般提供したと発表した。アプリ版・Webブラウザー版ともに利用可能。これまで「Teams」内のアプリストアで提供されていたアプリ版「Q&A」は8月をもって配布を終了する。

 Q&A機能は、Web会議またはウェビナー中に、主催者と出席者双方からの質問と回答をリアルタイムで受け付けることができるツール。[会議チャット]のように単純にコミュニケーションをとるだけでなく、「Q&A」ではトピックごとに回答ができる上、1つの質問に対して複数の回答があった場合にはベストアンサーを決めることもできる。

 従来はデフォルトの機能ではなく、ユーザーが「Teams」内のアプリストアから追加する必要があった。また、機能を追加できるのは会議の主催者のみで、[カレンダー]で会議を登録するときにあらかじめ「Q&A」アプリを追加しておく必要があった。今回の一般提供に伴い、Q&A機能は[会議のオプション]に直接組み込まれる。既存の「Q&A」アプリ版を利用していたユーザーには、2つのバージョンが表示されるのを防ぐため、同アプリを削除することが推奨されている。

「Q&A」アプリ。今年8月をもって配布終了となる

 アプリ版から変更するメリットは、Web会議中にQ&A機能を有効化することが可能になったこと。有効化するには、まず会議を立ち上げてウィンドウの上部にある[その他]を選択する。そしてメニュー内にある[会議のオプション]から[Q&A を有効化する]トグルボタンをクリックすればよい。そうすると、ウィンドウの上部に[Q&A]の項目が新たに表示され、同機能が利用可能となる。

[会議のオプション]画面の[Q&A を有効化する]ボタン

 「Q&A」の設定画面では、質問や回答のモデレート機能を有効化することも可能。この機能をONにした場合、新たな質問や回答はいったん[審査中]リストに格納され、主催者がその投稿を公開するか、却下するかの選択ができるようになる。テーマとは関係のない質問を除外できるので、不特定多数を対象にしたWebセミナーなどで活用するとよいだろう。いったん却下した投稿を復活させることも可能だ。

 このほか、匿名投稿の受け付けをON/OFFできる。会議の途中で匿名投稿の設定を切り替えることも可能で、途中で匿名での投稿を禁止した場合も、すでに投稿された匿名投稿は匿名のままになるとのこと。

[審査中]リスト
出席者に匿名で投稿する許可などを設定できる

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