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「OneDrive」が15周年 ~新しいホーム画面や思い出を手軽に共有できる機能を展開へ

「OneDrive」が15周年

 米Microsoftは8月9日(現地時間)、同社のクラウドストレージ「OneDrive」が15周年を迎えたと発表した。公式ブログ「Microsoft 365 Blog」でこれまでを振り返るとともに、今後の改善の一部を明らかにしている。

 同社がオンラインストレージサービスをベータ版として提供開始したのは、2007年のこと。当時は「Windows Live SkyDrive」と呼ばれており、同社が展開する個人向けオンライン&ソフトウェア事業「Windows Live」の一部だった。25GBもの大容量を無償で利用できることから人気を博したが、2014年、英BSkyB(British Sky Broadcasting Group)の保有する商標「Sky」を侵害しているという判決を受け「OneDrive」へと改称された。

 個人向けの「Windows Live」事業はその後打ち切られてしまうが、「OneDrive」はスマートフォンの普及とクラウドの発展などを背景に、コンテンツの管理・バックアップ・同期サービスとして存続・成長。現在は「Office 365」「Microsoft 365」ファミリーの一員となっている。主な機能としてはスマホの写真を自動でバックアップする「カメラロール」、デスクトップやドキュメントフォルダーをバックアップする機能、機密ファイルを追加の認証で保護する「個人用 Vault」などが挙げられる。

 今後の「OneDrive」の改善としては、「OneDrive Home」の導入や共有エクスペリエンスの改善などが案内されている。

新しいホーム画面「OneDrive Home」

 「OneDrive Home」は新しいホーム画面で、最近実施された「Office.com」のデザイン変更とよく似ている。中断していた作業の再開、不在時に見逃していた変更の一覧などが簡単に行えるようになっているという。

 「OneDrive Home」は、今後数カ月以内に提供が開始される。

 共有エクスペリエンスに関しては、「Office」アプリ、「SharePoint」および「Teams」との一貫性向上が図られる。共有対象やアクセス権の管理が、どのアプリでも同じように行うことができる。

各サービスの共有エクスペリエンスを統一

 また、「カメラロール」を強化した「OneDrive フォトストーリー」の提供も予定されている。これは家族・友人と共通の思い出を「OneDrive」が自動でまとめ、手軽に共有できるようにしたものだ。2022年後半に米国およびその他の地域で展開される予定で、iOS/Android/Webで利用できる。