Windows Insider Preview

脱「コントロール パネル」へまた一歩前進、Macユーザーにもうれしいマウス設定の強化

Beta版「Windows 11」Build 22635.4145(KB5041881)へテスト導入

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

現行の「設定」アプリの[Bluetooth とデバイス]-[マウス]ページ。いくつかの設定変更にはまだ「コントロール パネル」へのアクセスが必要だ

 Microsoftは近年、「コントロール パネル」の縮小と「設定」アプリへの移行・拡充を進めているが、「コントロール パネル」を必要とする場面はまだ多く残されている。マウス関連の設定も同様で、一部の挙動は「コントロール パネル」へアクセスするなどしないとカスタマイズできない。しかし、その問題も遠からず解消されそうだ。

Beta版「Windows 11」Build 22635.4145(KB5041881)の「設定」アプリの[Bluetooth とデバイス]-[マウス]ページ。2つのオプションが追加

 米国時間8月30日にBetaチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 22635.4145(KB5041881)では、「設定」アプリの[Bluetooth とデバイス]-[マウス]ページに [ポインターの精度を高める] というオプションが追加されており、わざわざ「コントロール パネル」などから[マウスのプロパティ]ダイアログへアクセスする必要がなくなっている。

わざわざ「コントロール パネル」などから[マウスのプロパティ]ダイアログへアクセスする必要がなくなる

 さらに、スクロール関係のオプションとして [スクロール方向] が追加。マウスホイールでスクロールする方向を切り替えられるようになった。初期設定は[ダウン モーションで下にスクロール]だが、上へスクロールさせることも可能。

 従来はこのカスタマイズを行うためにレジストリを編集しなければならなかったり、サードパーティー製マウスを買ってコンパニオンアプリで設定を変更する必要があったが、これからは「設定」アプリだけで簡単に行えるようになる。MacからWindowsへ乗り換えたり、WindowsとMacを併用しているユーザーにとってはとくにうれしい改善といえるだろう。