いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】評価を「★」の数で表したい!エクセルで数値を記号の数で表現するテクニック
2020年2月19日 06:55
「5点満点中のいくつ」などの評価を可視化したい!
会社などの組織で仕事をしていると、査定などで定期的に他人に評価してもらう機会がありますよね。また、飲食店の口コミサイトなどで、あるお店に対して利用者が抱いた印象を数字で評価していたりするのもよく見かけます。このような評価は、たいてい「5点満点中のいくつ」「10点満点中のいくつ」のように表現されるものですが、「★★★☆☆」などのように色が付いた星の数で表示されているのを見たことはありませんか?
実は、このような形で評価を可視化したい時にも、Excelの機能が活用できます。もちろん、「○点満点中」という部分もきちんと伝わるようにできますよ。今回は、Excelの機能を使って記号で評価を可視化する方法を解説します。
文字列を繰り返し表示させる「REPT関数」を活用して評価を表現する
次の「2019年度後期 個人評価」の表では、B列に数値で評価が入力されています。この評価は5段階で行われているとします。その隣のC列で、評価を視覚化したい時、あなたならどうしますか。B列に入力されている評価の数値の数だけ「★」を入力し、★が5つに満たない場合はその分だけ「☆」を入力する、というのはどうでしょう。例えば、セルB3にある「4」の評価であれば、隣のセルC3には「★★★★☆」(①)と入力すれば良いですね。
評価項目の数が少ない場合は1つずつ★や☆を手入力しても良いかもしれませんが、評価項目が複数ページにわたるほどたくさんあるような場合は、いちいち入力していたら資料作成が終わらなくなってしまいます。
このような時は、REPT関数を活用してみましょう。REPT関数は、指定した回数だけ文字列を繰り返し表示する関数です。REPT関数は、次のような書式で使います。
1つ目の引数の「文字列」には、繰り返し表示させたい文字列が入力されたセルや、文字列そのものを直接入力して指定します。文字列を直接入力する際は、その文字列を「""」(ダブルクォーテーションで囲んで入力します。2つ目の引数の「繰り返し回数」は、1つ目の引数で指定した文字列を何回繰り返すかを指定します。
では、先ほどの「2019年後期 個人評価」の表で、REPT関数を使って評価を「★」と「☆」で表示していきましょう。まず、B列のセルに入力されている値の数だけ「★」を繰り返し表示させます。繰り返し表示させたい文字列が「★」ということになりますから、数式中の1つ目の文字列は「"★"」とすれば良いですね。セルC3に、「=REPT("★",」(②)と入力します。
2つ目の引数の「繰り返し回数」には、隣のB列のセルに入力された値の数を指定します。ここではセルB3に入力された値の回数だけ表示されればよいので、先ほどの数式に続けて「B3)」(③)を入力します。
ここで[Enter]キーを押して入力を確定すると、セルC3には「★★★★」(④)と表示されます。1つ目の引数で指定した「★」が、セルB3に入力されている「4」回繰り返し表示されていますよね。
この状態でももちろん良いですが、「5段階評価でいくつなのか」がよりわかりやすくなるようにしてみましょう。例えば、今入力しているセルC3の場合は、★が4つ並んでいます。その隣に☆を1つ並べれば、「★★★★☆」となって5段階中「4」の評価であることがわかりやすくなりますよね。すなわち、「5-(★の数)」だけ☆を付け加えれば良いことになります。
先ほど入力した数式に続けて入力していきましょう。Excelでは、「&」を使うと2つの文字列を連結することができます。ここでは、REPT関数を使って繰り返し入力した「★」と、同様にREPT関数で繰り返し入力した「☆」を連結して表示するため、「&」が役立ちます。先ほどの数式に続けて、「&」(⑤)と入力します。
続けて、「☆」を繰り返し入力する数式を入力していきます。&の後に、「REPT("☆",」(⑥)と入力します。
繰り返し回数は、先ほど解説したように「5-(★の数)」です。★の数は、B列に入力された評価の値ですから、「5-(対応するB列の評価のセル)」とすれば良いですね。ここでは参照する評価のセルはセルB3ですから、数式の続きは「5-B3)」(⑦)となります。
[Enter]キーを押して数式を確定すると、セルC3に「★★★★☆」(⑧)と表示されます。
セルC3に入力した数式をセルC9までオートフィルでコピーすれば、一瞬で評価一覧が完成します(⑨)。
評価のまとめもExcelを活用して効率化しよう!
今回は、REPT関数を使って評価を色の付いた星の数で表現する方法を解説しました。関数が苦手と思っている人も、REPT関数は書式が簡単ですし、意外なことに応用できるので、使ってみたくなったのではないでしょうか。
本記事では人事評価の例で解説しましたが、「全体のうちどのくらい進んだか」のような進捗管理など、アイデア次第でいろいろなことに使えます。業務の効率化に役立つだけでなく、数式を確定した時に自分が思い描いていた通りに記号が表示されると、気持ちがいいですよ。ぜひ、業務の中でREPT関数を活用してみてくださいね。
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