やじうまの杜

年明けすぐサポートが終了してしまうMicrosoft製品に注意!

Windows 7(ESU)、Windows 8.1、Windows RT、Visual Studio 2012……など多数

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年末年始のスケジュール

 今年(2022年)も、残すところ数日。すでにお休みに入っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

 今回の年末年始は土曜日・日曜日を跨いでおり、お役所などの仕事始めは4日(水)です。しかし、「さすがに4日からお仕事を始めるのはしんどいなぁ」ってことで5日(木)ぐらいから仕事を始める人も少なくないでしょう。

 すると、働き始めるとすぐ成人の日(9日、月)を含む3連休を迎えます。いっそのこと、ここまでお正月休みにしてしまう人もいるかもしれませんね。そんなこんなをしているうちにあっという間に1月の上旬は終わって、週明けの11日(水)には毎月お馴染みの「Windows Update」の日(パッチチューズデー)が来ます。

 そこでちょっと注意しておいてほしいのが、この日にサポートを終了するMicrosoft製品たちです。同社のサポートページによると、以下の通り。結構多いうえ、なかなかの大物もいます。

  • Dynamics AX 2012 R3
  • Dynamics NAV 2013
  • Dynamics NAV 2013 R2
  • Internet Information Services (IIS), IIS 8.5 on Windows 8.1
  • Microsoft Diagnostics and Recovery Toolset 8.0
  • Microsoft Report Viewer 2012 Runtime
  • Microsoft Report Viewer Redistributable 2012
  • Service Bus for Windows Server
  • User Experience Virtualization (UE-V) 1.0
  • Visual Studio 2012
  • Visual Studio Team Foundation Server 2012
  • Windows 7, Extended Security Update Year 3
  • Windows 8.1
  • Windows Defender For Windows 8 and 8.1
  • Windows Embedded 8.1 Pro
  • Windows RT
  • Windows Server 2008, Extended Security Update Year 3
  • Windows Server 2008 R2, Extended Security Update Year 3
  • Workflow Manager 1.0

 ちなみに、「Extended Security Update」(ESU:拡張セキュリティアップデート)とは、移行の猶予が必要な企業向けに提供されている有償サポートで、一般のユーザーには関係がありません。

 「Windows 7」と「Windows 8.1」をまだ使っている人はあまり多くはないと思いますが、サポートが終了してしまうとセキュリティパッチの供給がなくなり、ちょっと大袈裟に言おうとハッカーに攻撃され放題になってしまいます。PCの買い替えか、「Windows 10」以降へのアップグレードを忘れないようにしましょう。

 個人開発者の方も、「Visual Studio 2012」を使っている場合はお引越しが必要です。古いアプリをメンテナンスしているなどの理由で環境を残しておきたいといったニーズもあるかと思いますが、その場合も常用は避けたいところです。

同社のサポートページ

 また、10年ほど前のタブレットで多く採用されていたIntelの「Clover Trail」CPUは、現行の「Windows 10」でもサポート終了となります。まだ利用している場合は、年末年始での買い替えを検討してください。

 なお、「Windows 7」(ESU)や「Windows 8.1」などのサポートが終了するのに伴い、当該環境における動作をサポートしないアプリもいくつかあります。「Google Chrome」、「Microsoft Edge」、「WebView2」コンポーネント、「Remote Desktop」アプリなどがそれで、こちらにも注意していただきたく思います。

 「Firefox」はまWindows 7/8.1環境で利用できそうですが、そもそもWebブラウザーにセキュリティパッチを当てていても、大元のOSに穴が開いていれば、高いセキュリティは望めません。取り返しのつかない事態を引き起こす前に、早め早めの対応を心がけたいものです。