いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】祝・400回! 2019年下半期にたくさん読まれた記事をおさらい!

2019年下半期に人気のあった記事はこれ!

 2017年にスタートしたこの連載ですが、早いもので、今回でなんと400回を迎えることとなりました! 連載を開始した頃は、平成から令和へと、年号をまたいでまで続くとは思っていませんでした。ひとえに読者の皆さんが長きにわたり読んでくださったおかげです。ありがとうございます!

 ではさっそく本題に入りましょう。今回の記事では、2019年下半期に人気のあった記事を振り返ってみます。2019年下半期は、表の見た目の向上や業務の効率化に役立つ記事へのアクセスが多かったようです。また、表をテーブルに変換する利点をさまざまな視点から解説した記事にも反響がありました。よくあるExcel表は作れるけれど、よりわかりやすく相手に伝わる表にしたい、もっと効率的にExcel表を管理したい、などと普段から意識している人が多いことの表れでしょう。

 今回の記事では、本連載で2019年の下半期に多く読まれた(アクセス数の多かった)記事のトップ10を、ランキング形式で紹介します。各記事へのリンクも掲載しますので、ぜひもう一度読んでみてくださいね。

1位:簡単に複数条件の分岐を作れるSWITCH関数の活用テク

 下半期、堂々の1位に輝いたのはSWITCH関数について解説した記事です。この記事では、SWITCH関数を使い、IF関数よりも簡単に複数条件の分岐を作る方法を解説しました。IF関数はExcelを使った業務でよく使われる関数ですが、複数条件を指定したい時に数式が複雑になりがちなのがネックでした。そんな悩みを解決してくれるSWITCH関数の存在に、読者の皆さんの注目が集まったのでしょう。

2位:棒グラフや円グラフのマンネリ打破テクニック

 この記事では、Excelでよく作成される棒グラフや円グラフを、他の人が作ったものとはちょっと違った仕上がりにするテクニックを解説しました。Peopleグラフという人型の図形を使って表現したグラフを作ったり、テキストボックスを使って、より訴求力のあるドーナツグラフを作ったりすれば、きっと同僚と差を付けることができますよ!

3位:文字列の結合や分割を一瞬で行えるフラッシュフィルの使い方

 Excelをある程度長く使っている人なら「フラッシュフィル」という機能名を耳にしたことはあると思います。フラッシュフィルとは、最初のいくつかのセルにデータを手入力すると、入力されたデータから法則性を認識して、以降のセルにも同じ処理を自動で行ってくれるとても便利な機能です。普段から名簿などの管理をしている人は、ぜひ知っておいてほしいテクニックです。

4位:セル結合や格子罫線に頼らない表の作成テク

 Excelで表を作成し、罫線を引いて仕上げる際、セル同士の境目にすべて線を引かなければならないと思っていませんか? また、複数セルにわたって文字列を入力したい時に、むやみにセルの結合を行っていませんか? もしそうだとしたら、この記事を読んでみてください。きっと考えが変わることでしょう。罫線は数を減らしたほうがすっきりとしたスタイリッシュな表になりますし、セルの結合はなるべく行わないほうが、あとでデータが扱いやすくなりますよ。

5位:表の見栄えをアップさせるための4つの鉄則とは

 この記事は、4位にランクインした記事とも関連しますが、表の見栄えをアップさせるための鉄則を解説したものです。Excelの表は、ちょっとした工夫で各段に見やすくスマートな表に仕上げることができます。内容は素晴らしいのに、見た目がいまいちなため評価されない……ということのないように、ぜひ参考にしてみてくださいね。

6位:データベースの作成に使える「フォーム」機能の活用テク

 Excel 2003以前のExcelでリボン上に表示されていた「フォーム」という機能をご存知ですか? Excel 2007以降は、初期設定でリボンに表示されなくなってしまったので、最近Excelを使い始めた人にとっては馴染みのない機能かもしれません。「フォーム」は、データベース形式の表を作成する時に便利な機能で、画面上に1枚のカードのような「入力フォーム」が表示され、そこに必要な内容を入力していくと、それが表に反映されるという機能です。Webサイトなどでよく見かける申し込みのフォームに似た感覚で操作できるのでお勧めです。この機能を知らなかったという人は、ぜひ一度試してみてくださいね。

7位:タスク管理をエクセルで? テキストボックスの意外な活用方法

 この記事では、Excelのテキストボックスを紙の付箋のように使ってタスク管理をする方法を解説しました。セルに必要項目を入力しただけのシンプルなToDoリストで十分という人もいるかもしれませんが、この記事では、テキストボックスとセルの内容をリンクさせて、視覚的なToDoリストを作りました。テキストボックスの意外な使い方が、読者の皆さんの関心を呼んだのでしょう。地味なToDoリストでは、なかなかやる気も出ないかもしれません。たまには、ちょっと遊び心のあるToDoリストを作成してみてはいかがでしょうか。

8位:VLOOKUP関数で範囲をテーブルにする理由とは

 Excelを使用する業務の中で、VLOOKUP関数を使ったことのある人は少なくないと思います。今まで、VLOOKUP関数の引数で参照している表にデータの増減があった場合、数式内でその表を参照している部分を書き直したりしていませんでしたか。この記事で解説しているように、VLOOKUP関数の引数で参照している表をテーブルに変換すれば、いちいち数式を直す必要はありません。

9位:テーブル機能の便利な活用テク

 Excelのテーブル機能は、シートの行や列が縞模様になるだけだと思っていませんか? この記事では、テーブルの超便利な機能を解説しました。例えば、表をテーブルに変換すると、列や行を追加した時に書式も自動的に設定されたり、「集計行」を表示させると自動的にさまざまな集計を行ったりできます。また、数式も直感的に記述できるので、記述方法に慣れれば、数式に苦手意識のある人でも簡単に扱えます。まだ使ったことのない人がいたら、ぜひ一度は試してみてもらいたい機能です。

10位:シートの背景をストライプにするテク

 この記事では、Excelで1行おきにセルの背景色を変えて、縞模様のように表示する方法を3つ解説しています。そのうちの1つは、9位にランクインした記事で解説した「テーブルに変換する」というものです。残りの2つは、オートフィルを使って書式だけコピーしたり、条件付き書式で設定したりするというものです。データ量が増えて表のサイズが大きくなると、1つ1つのデータを見分けるのが大変になります。ぜひこの記事を参考に工夫してみてくださいね。

令和2年も本連載をよろしくお願いします!

 今回は、本連載で2019年の下半期に多く読まれた(アクセス数の多かった)記事のトップ10を、ランキング形式で紹介しました。

 2019年の下半期は、表の見栄えをよくするテクや表をテーブルに変換する利点を解説した記事、フォームやテキストボックスの活用方法などのちょっと意外なExcelテクを解説した記事にアクセスが多く集まりました。

 来年も、皆さんの業務に役立つテクニックを解説していきますので、どうぞよろしくお願いします!

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