.
【第6回】
アプリケーションと国語の先生
(02/11/18)
窓の杜高校、放課後の廊下。
あらあら、めも理ちゃん。今日は先生をフリーズさせていますね。
一体どうしたのでしょう?
国語の先生当惑す
|
先生、この方程式の解き方がさっぱり分からないんですが!
|
|
……。
|
|
先生、どうやって解くんですか! 教えてください!
|
|
……私は国語の教師なのですが。
|
|
えっ! 勉強って、どの先生に聞いても同じじゃないんですか!
|
窓の杜高校、超パソコン部の部室。
|
っていうことが今日あったのよ。勉強なんて、どの先生に聞いてもよさそうなものじゃない?
|
|
それはアプリケーションと同じですね。それぞれ先生も専門分野があるのです。
|
|
アプリケーション? 何それ?
|
|
パソコン用語ですよ。ついでですので、お勉強しましょう。
|
|
え~、勉強は嫌いよ。窓太は何かと理由をつけて、私に勉強をさせようとするんだから。
|
|
大丈夫です。今回は非常に簡単なお話ですから。
|
|
仕方ないわね。だまされたと思って聞いてあげるわ。さあ、私を心ゆくまでだましなさい!
|
|
えー、何かやりにくいですね。じゃあまあ、アプリケーションの話をいたしましょうか。
|
|
うむっ。聞いてやろうではないか!
|
アプリケーションは専門家
|
めも理と窓太の4コマまんが 「専門分野」 |
|
さあ、窓太。アプリケーションについて教えなさい。
|
|
アプリケーションというのは、ソフトの呼び方のひとつです。
|
|
へっ? じゃあ、ソフトとアプリケーションは同じものなの? 窓太がわざわざ勉強なんていうから、難しいことかと考えていたんだけど。
|
|
正確にいえば、ソフトの種類のことです。ソフトには、基本ソフトと応用ソフトがあるんです。
|
|
基本ソフトって、この前勉強したOSのことよね。
|
|
そうです。それ以外のソフトが、応用ソフト、つまりアプリケーションということになります。アプリケーションとは、そもそも応用という意味なんです。
応用という名の通り、その時どきに合わせた専門的な作業を行うのです。
|
|
なるほど、国語の授業には国語の先生、数学の授業には数学の先生、眠くなったら保健の先生と、その時どきに応じた先生を選択しないといけないのね。
|
|
だから、めも理ちゃんのように、専門分野が全然違う先生に質問するのは間違った先生の使い方なんです。
|
|
なるほど、先生も用途によって使い分けないといけないのね。
|
|
そうです。パソコンのアプリケーションも同じなんです。
文章を書くための「Word」、表計算をするための「Excel」、絵を描くための「Photoshop」、Webページを閲覧するための「Internet Explorer」など、それぞれアプリケーションには専門分野があるんです。
その時どきに応じて、最適のアプリケーションを探して使用することが、パソコンを使いこなす上で重要なんです。
|
|
なるほど。オンラインソフトを探す場合にも、何をしたいのか、どういう機能がほしいのか、はっきりと分かっていなければいけないということね。
|
|
そうです。だから、めも理ちゃんのように、国語の先生に数学の問題の解き方を聞いたりしたら、駄目なんです。
|
|
うっ、ちょっと反省。
|
|
目的に応じたアプリケーション選択が重要なんです。
|
部室
|
そうか、専門分野が大切なのね。私も専門分野を活かしたことをしないといけないわね。ねえ、窓太。私の専門分野は何かしら?
|
|
めも理ちゃんの専門分野は、お菓子を食べることですね。
|
|
ええ~、……それ以外にはないの?
|
|
寝ることです!
|
|
……。
|
|
気をつけて下さい。みるみる、太りますよ。
|
|
うぐぅ。図星かも。
|
今回出てきた用語の解説
【アプリケーション】 応用ソフト(=アプリケーションソフト)が略されて、アプリケーション、アプリと呼ばれるようになった。ソフトは、基本ソフトであるOSと、応用ソフトであるアプリケーションに分けられる。アプリケーションは、OSの上で動くソフトである。
アプリケーションにはそれぞれ得意分野があるので、その得意分野を活かす使い方が肝要。
【Internet Explorer】 マイクロソフト製の、Webブラウザー。Webページを見るためのソフト。世界中で、シェア80%以上と言われている。
(クロノス・クラウン:柳井 政和)