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【第72回】
バリアフリーとアンチエイリアス
(04/06/21)
窓の杜高校、超パソコン部の部室。
あらあら、めも理ちゃん。今日は何だか楽しそうですね。
一体、何があったのでしょうか?
おばあちゃんの家
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ねえねえ窓太。先週おばあちゃんの家に行ったのよ。そうしたら、部屋と部屋の間の段差にスロープが取りつけられていて、バリアフリーな住宅になっていたのよ。
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へー、家のなかの段差を滑らかにしていたのですね。
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そうよ。
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そうですか、それはなんだか、“アンチエイリアス”をかけた状態みたいですね。
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そう、アンチエイリアス……、うん? アンチエイリアスって何? また謎の言葉で私の脳髄に敗北感を与えようとしているわね。
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いや、そういうわけじゃ……。
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窓太、もったいつけずにさっさと話しなさい!
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えー、それじゃあ、少し解説しますね。
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アンチエイリアス
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めも理と窓太の4コマまんが 「バリアフリーとアンチエイリアス」 |
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さて、めも理ちゃん。以前パソコンのディスプレイ上のグラフィックは、ドットという単位で表示されているという説明をしましたよね。
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そういえば、そんな話もあったわね。
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このドット単位で描かれた絵を拡大していくと、そのドットの1つ1つの四角の内容が判別できるようになると説明しましたよね。ここまではいいですか。
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いいわよ。
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さて、パソコンの画面というのは、縦と横に碁盤の目のように、このドットが並んだ状態になっています。そのため縦線や横線を引く場合には、きれいに見えるのですが、斜めに線を引いた場合には、あまりきれいには見えません。
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きれいに見えませんって、そうなの?
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そうです。少し分かりやすい例を出してみますね。方眼紙を塗りつぶしながら直線を描くとします。縦線や横線を描くときは、横や縦に並んだマスを塗りつぶしていくだけでいいですよね。
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そうね。
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じゃあ、斜めに線を描くときにはどうすればいいと思いますか?
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そうね、1マス塗ったあと、1マス横に移動して、さらに1マス縦に移動して新しいマスを塗りつぶしていけばいいわね。
うーん、これは遠くから見たら直線に見えるけど、近くから見たら、階段みたいにガタガタねえ。
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方眼紙で斜め線
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そうです。このようなガタガタの線だと、人間の目にはきれいに見えませんよね。まるで、家のなかにたくさん段差がある状態のようです。
この場合は、バリアフリーの家のように、スロープを取りつけて、滑らかな線にしたいですよね。
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そうね、でもどうやってスロープを取りつけるの? ドットは画像の一番小さな単位なんでしょう。だから、ドットのなかには絵は描けないわよ。
ドットのなかに絵を描けるのなら、斜め線でも引いてスロープを作ればいいんでしょうけど、ドットはただの点だからそんなことはできないわ。ドットにできるのは、どんな色を塗るか決めることだけよ。
色しか決められないなら、ガタガタの線を滑らかにすることなんてできないんじゃないの?
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でも、バリアフリーの家のスロープのようなものを、置くことは可能なのです。
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どうやって?
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そのヒントはめも理ちゃんがもう言っています。色を塗ることなのです。
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色?
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例えば、白色の背景に黒色の三角形を描いたとします。そうすると三角形の斜め線の部分は、白と黒のドットが階段状に並んで、ガタガタの線になりますよね。
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そうね。
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その白と黒の階段状のドットの間に、黒と白の中間色の灰色の点を置くのです。
黒と白で色が急激に変化するから、目にはガタガタの線に見えるのです。それなら、間にワンクッションとして灰色の点を置くことで、滑らかな線に見えるようにしてやるわけです。こうすることで人間の目は騙されて、黒と白の斜め線のガタガタが消えて、滑らかな線になったように見えるのです。
それじゃあ、実際に塗ってみますね。
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アンチエイリアスなし
アンチエイリアスあり(灰色で間を塗った斜め線)
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どうですか、だいぶ滑らかに見えるようになったでしょう。
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本当ね、不思議なものね。
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このように、ガタガタの線のドットとドットの間に中間の色を塗ることによって、線を滑らかに見せる方法を、アンチエイリアシングと呼ぶのです。
エイリアシングはギザギザの線のことで、この言葉に否定を表すアンチという言葉がつくことで、ギザギザの線を滑らかな線にするという意味になるのです。
アンチエイリアシングの代わりに、アンチエイリアスと呼ぶことのほうが多いですね。
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へー、なるほど、ガタガタの線もこうやって中間の色を補えばきれいに見えるようになるのね。1つ勉強になったわ。
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授業時間
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ねえ窓太。授業時間にもアンチエイリアスが必要だと思うのよ。
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また、めも理ちゃん変なことを考えたんですか。
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あのね、学校では、休み時間から急に授業時間が始まるじゃない。これって、あまりにも急激過ぎると思うの。もっと、生徒が滑らかだと感じる授業開始の仕方が必要だと思うのよ。
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で、具体的にどうするんですか?
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先生が来ても、最初の20分は雑談の時間にするのよ。そうすれば、生徒も非常に滑らかに授業に入れると思うわ。
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そんなに毎回雑談ばかりしていたら授業にならないですよ。それよりも、休み時間をなくして、ずっと授業の時間にしたらどうですか。
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うぅっ、それは勘弁してほしいわ。
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今回出てきた用語の解説
【アンチエイリアス】 パソコンのディスプレイなどは、縦横の格子状の四角の集まりで表現されており、その四角に色を塗ることで画像を表示している。そのため、縦や横の直線はきれいに表示できるが、斜めの線や円の円周などのカーブは階段状になり、きれいに表示できない。
このような、パソコンのディスプレイなどの特性のためにガタガタになる画像でも、その境界線に中間色をおくことで、滑らかな斜線やカーブを描くことができる。このような中間色を置く手法をアンチエイリアシングやアンチエイリアスと呼ぶ。
(クロノス・クラウン:柳井 政和)
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