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【第143回】
CC、BCCとクラス会の案内状
(06/02/20)
窓の杜高校、超パソコン部の部室。
あらあら、めも理ちゃん。今日はとっても不機嫌なようです。
一体、何があったのですか?
クラス会の案内
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うーん、何であんなことを言うんだろう。
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どうしたんですか、めも理ちゃん。何かあったのですか?
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それがね、さっき教室で『クラスのみんなで親睦を深めるため』と言われてクラス会の案内状を渡されたのよ。
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クラス会に呼ばれたのですか? それは喜ばしいことですね。
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はあぁ、呼ばれたことは呼ばれたわよ。
でも、普通に案内状を渡してくれればいいのに、『めも理ちゃんにも一応渡しておくね』と言われたのよ。
一応って何よ。馬鹿にしているわよね。
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そ、そうですか。
それはまるで、メールの“CC”のような扱いですね。
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うんっ? CCって何?
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おや、めも理ちゃんはCCを知りませんでしたか。
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知らないわよ。何それ?
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なるほど、知らないのですね。
それではよい機会ですから、CCについて説明することにいたしましょう。
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CC、BCC
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めも理と窓太の4コマまんが 「CC」 |
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ねえ、窓太。まず最初に聞いておきたいことがあるんだけど。
CCって、何かの略語っぽいわよね?
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おっ、よいところに気づきましたね。
めも理ちゃんにしてはすばらしい視点です。
CCは、そもそも“カーボン・コピー”という言葉の略語です。
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カーボン・コピー?
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そうです。
カーボン・コピーとは、カーボン紙による伝票などの写しのことを指します。
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伝票の写し?
どういうものなの?
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めも理ちゃんは、複写式の領収書を見たことはありますか?
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あるわよ。お店でものを買おうとしているときに、前の人が領収書をもらっているのを見たことがあるわ。
1枚目の用紙に文字を書けば、2枚目の用紙にもその文字が写るのよね。
お店が1枚目の用紙を保存し、複写した2枚目の用紙をお客さんに渡していたわ。
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|
そうですね。
本物の書類とは別に、予備として同じ書類を保存したり、同じ内容の書類を別の人に渡す必要がある場合に利用されるものです。
めも理ちゃんにクラス会の案内状を“一応渡す”のと同じような目的ですね。
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ぐっ、“一応”をそんなに強調しないでよ。
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そしてこのカーボン・コピーという手法は、メールの世界でもCCという呼び名で利用されています。
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えっ、そうなの?
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そうなのです。
それじゃあ少し、メールを送るときのことを説明をしますね。
メールを送信する場合、メール作成画面の“TO”に相手のメールアドレスを入力しますよね。
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TO?
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「Outlook Express」を使っている場合は、TOではなくて“宛先”となっていると思いますが、これはどちらも同じものです。
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ああ、そういうことね。
そうね、相手のメールアドレスを入力しないとメールが届かないものね。
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実は、「Outlook Express」をはじめとする多くのメールソフトでは、このTO以外にCCという方法でメールアドレスを指定することができるのです。
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へー、TOとCCで何か違いはあるの?
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どちらも『メールを送る』という意味では同じですよ。
しかしメールの送信者は、『なぜこのメールを送ったのか』という意図を相手に伝えるために、TOとCCを使い分けているのです。
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どんな意図なの?
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TOでメールアドレスを指定した場合は、『あなた宛のメールです』と考えて送ったことになります。
一方CCでメールアドレスを指定した場合は、『参考までにあなたへも送付します』と考えて送ったことになります。
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なるほど。
それで私はCC扱いってわけだったのね……。がっくり。
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そんなに落ち込まないでくださいよ。
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はあぁ、CCねぇ。
たかがメールを送るだけなのに、TOとCCでこんな差別があったとは。
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えー、差別とは大げさですよ。
単なる、目的の違いに過ぎませんよ。
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そうなの。怪しいものね。
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怪しくはないですよ。
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……ねえ、窓太。
メールソフトを見ていて気づいたんだけど、CCと似ている“BCC”というのがあるんだけど、これは何?
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BCCは“ブラインド・カーボン・コピー”の略です。
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ブラインド・カーボン・コピー?
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BCCは、CCと同様に『参考までに送ります』という意味で宛先を指定する方法ですが、CCとBCCには大きく違う点があります。
では、その違いを説明するために、もう少しCCについて詳しく説明しますね。
例えばTOとCCにそれぞれ別のメールアドレスを指定してメールを送ったとします。
その場合、TOで宛先を指定された人は、そのメールがCCによって、ほかの人にも送られていることを、メール上で確認できます。また、CCで宛先を指定された人も、同じメールがTOで他の人にも送られていることが分かります。
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なるほど、お互いに同じメールを受け取ってることが分かるわけね。
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そうです。
しかし、BCCでメールアドレスを指定すると、TOで宛先を指定された人には、BCCへ指定したメールアドレスが見えなくなります。
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それはどういうことなの?
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例えば私が、めも理ちゃんに送るメールと同じ内容のメールを、BCCで参考までに先生にも送ったとします。
その場合、本来のメールの受け手であるめも理ちゃんは、先生にも同じメールが送られたということは分かりません。
しかし、BCCでメールを受け取った先生は、同じメールがもともとめも理ちゃん宛てに送られたものだと分かります。
CCではメールを受け取った両人が、お互いに同じメールを受け取ったことを分かりましたよね。しかしBCCでは、一方の人のみ同じメールが他の人にも送られていると分かるのです。
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うわっ、陰険ね。
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い、陰険ですか? うーん、そういう考え方もできますね。
でも、ビジネスの場では、取り引き先とのメールのやり取りを上司に報告しておく必要もあります。
そういった場合に、BCCは便利な機能なのです。
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ふーん、大人の世界は複雑ね。
あーあ、もっと世の中が単純だったらいいのに。
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そうですね。めも理ちゃんの頭は、ものすごい単純ですから。
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便利な技術
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はあぁ。疲れたわ。
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どうしたんですか、めも理ちゃん。
ぐったりしているようですね。
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先生に呼び出されて、職員室で怒られたのよ。
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何でまたそんなことに?
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昨日クラス会があったのよ。
そこで、『テストのときに、答えをCCでみんなに回せば楽よね』と、賛同する人を集めて回ったのよ。
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嫌な予感がしますね。
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我ながらよい考えだと思ったわ。
せっかく知った便利な技術は使わないと損じゃない。
でも、そうしたら翌日、なぜかその話が先生に伝わって、職員室に呼び出されたのよ。
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めも理ちゃんらしいですね。
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いいアイデアだと思ったんだけど、おかしいな。
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はーっ。めも理ちゃんは、他人の答えを全部写すつもりだったんでしょう。自分では勉強をしないですから。
それじゃあ友達に嫌われますよ。
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あ~あ。世の中うまくいかないものね。
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めも理ちゃんに都合がよいようにはならないですよ。
少しは自力で勉強するようにしてくださいね。本当に先が思いやられますよ。
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今回出てきた用語の解説
【CC】 カーボン・コピーの略。本来の送信先とは別のメールアドレスに、同じ内容のメールを送るために使う、宛先の指定方法。TOで送信先を指定するのと違い、『参考までに送る』という意味がこめられている。
本来の送信先としてメールを受け取った人は、そのメールがCCによって、ほかの人にも送られていることを、メール上で確認できる。
【BCC】 ブラインド・カーボン・コピーの略。CCと同じく、本来の送信先とは別のメールアドレスに、同じ内容のメールを送るために使う、宛先の指定方法。TOで送信先を指定するのと違い、『参考までに送る』という意味がこめられている。
本来の送信先としてメールを受け取った人は、同じ内容のメールがBCCで別の人にも送っていることをメール上で確認できない。
(クロノス・クラウン:柳井 政和)
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