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【第70回】
カタカナ言葉と通信の暗号化
(04/06/07)
窓の杜高校、超パソコン部の部室。
あらあら、めも理ちゃん。今日は部室で頭を抱えています。
一体、何を悩んでいるのでしょうか?
理解不能
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うーん、頭が痛いわ。横で聞いていても何を喋っているか理解不能よ。
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どうしたんですか?
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先輩たちの会話が、難しいカタカナ言葉の専門用語ばかりで理解不能なのよ。あれじゃあ、横で聞いていても、何を言っているのかさっぱり分からないわ。先輩たちの間でしか話しが通じないなんて卑怯よ。
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うーん、まるでインターネットで通信が“暗号化”されている状態みたいですね。
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暗号化? 暗号ってスパイ映画とか戦争映画とかにでてくるあの暗号のこと? 暗号とインターネットの通信って何か関係があるの?
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それじゃあ、少し、インターネットの通信と暗号化の話をすることにしましょう。
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通信の暗号化
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めも理と窓太の4コマまんが 「通信の暗号化」 |
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それじゃあめも理ちゃん。めも理ちゃんが自分のパソコンで、インターネット上のあるWebサイトを見ていたとしましょう。そこに入力フォームがあって、名前や住所を入力したとしますね。
さて、入力したデータは、めも理ちゃんのパソコンから、そのWebサイトのサーバーまでどうやって届くでしょう。
ちなみに、サーバーというのは、Webサイトのデータが置かれているコンピューターのことですよ。
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そんなの簡単じゃない。私のパソコンから、そのWebサイトのデータが置かれているコンピューターまで、ビヨーンとデータが飛んで行くんじゃないの?
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ブー。不正解です。
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えー、何で?
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実は、めも理ちゃんのパソコンと、Webサイトのデータが置かれているコンピューターの間にはいくつものコンピューターがはさまっているのです。
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はぁ?
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インターネットというのは、無数のコンピューターがつながってできているものです。この状況がどんな状況かといえば、家から学校まで、バスや電車を乗り継いで行くような状況だと思って下さい。
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つまり、どういうことなの?
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家がめも理ちゃんのパソコンで、学校がWebサイトのデータが置かれているコンピューターだと想像して下さい。このとき、インターネットでは、直接家から学校に行けるわけではないのです。間に乗り換え駅やバス停にあたるコンピューターがいくつもあるのです。
特定のコンピューターから情報を得たり、そのコンピューター宛に情報を送っているつもりでも、間に何台ものコンピューターがはさまっているというわけですね。
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ふーん、まあいいわ。そういうことにしておきましょう。そのことと、暗号化がどう関係あるの?
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実はおおいに関係があるのです。先ほど、めも理ちゃんが『名前と住所をWebページで入力したとします』と言いましたよね。
この“めも理ちゃんの名前と住所”という情報を大きな紙に書いたとします。この大きな紙を家から学校まで運ぶにはどうしますか。
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さっき、バスと電車を乗り継いで行くって言っていたじゃない。
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そうです。この大きな紙をもったまま、バスや電車を乗り継いで移動するのです。そのため、この大きな紙に書いた情報は、乗り換え駅やバス停で、知らない人に見られるかもしれないのです。
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ふーん、えっ? 見られてるの?
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そうです。それに、直接誰かが見ていなくても、監視カメラに映っているかもしれません。コンピューターは、ほかのコンピューターと通信した記録を残すことができますので。
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えっ、じゃあ、インターネットで送った情報って、ほかの誰かに見られている可能性があるというわけ?
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そうです。
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ガーン、知らなかったわ。
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だから、ほかの人が分からないように、暗号化する意味があるのです。この暗号化の方法では、“SSL”という方法が有名です。
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SSL?
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セキュア・ソケット・レイヤーの略です。まあ、いろんな技術を組み合わせて、データを暗号化して通信する方法だと思っておけばよいです。
このSSLは、WebやFTP、メールなどで利用されていますよ。一番分かりやすい例は、クレジットカードの番号を入力する必要があるWebサイトなどでしょうか。
URLが“https://”から始まるWebページは、このSSLを使ってデータを暗号化しています。こういったWebページでは、Webページを見ているパソコンと、Webページが置かれているサーバーがデータをやり取りする際には、データを暗号化してやり取りしています。
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言われてみれば、“https://”から始まるURLを見たことがあるわね。
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こういった暗号化を使い、データを暗号化した状態で通信すれば、ほかのコンピューターを経由しても、暗号化する前のデータがどんなものか分からなくなるのです。
これは、大きな紙に、他人が読めない意味不明の文字を書いておいて、その状態で学校まで大きな紙を運んでいくようなものです。
学校まで着いたら、そのデータを元の状態に戻します。この暗号化されたデータを、元のデータに戻す作業を“復号化”といいます。
このように暗号化された状態ならば、例えほかの人が大きな紙に書いてある文字を見たとしても、何が書いてあるかはさっぱり分かりません。これはちょうど、部室にめも理ちゃんがいても、先輩たちの専門用語の会話がさっぱり分からないのと同じ状態です。
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そうね、先輩たちの会話はさっぱり分からなかったわ。
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また、暗号化しておけば、送ったデータを途中で書き換えられることもありません。誰でも見られるということは、その内容を変えられてしまう危険もあるのです。『Aさんを愛しています』というメッセージを送ったのに、『Aさんは大嫌い』というメッセージに書き換えられたら困りますよね。
暗号化しておけばそんな危険もなくなります。
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そうか、見られるだけでなく、書き換えられる可能性もあるのか。
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暗号化というのは、個人のプライバシーやお金に関わる情報を守るために大切なことですから、覚えておいて下さいね。
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なるほど。しかし、インターネットって、データがそのままとおっていたのね、知らなかったわ。
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めも理の暗号
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あっ、めも理ちゃんおはようございます。
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うよはお、たどま。
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なにを言っているんですか、めも理ちゃん。
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今日から、部室では、窓太が分からない言葉で会話をすることにしたの。
かーばのたどま、かーば。
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『窓太のばーか、ばーか』ですか?
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えっ、何で分かったの。
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めも理ちゃんの頭では、私が分からないような暗号を考えつくことはできませんよ。
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ぐうぅぅぅぅ、悔しいわ。
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今回出てきた用語の解説
【暗号化】 データをやり取りする際に、その途中でデータを第三者に見られたり、変更されたりしないように、データを一定の規則で違うデータに変えてしまうこと。この暗号化されたデータを元のデータに戻すことを復号化と呼ぶ。
【SSL】 セキュア・ソケット・レイヤーの略称。インターネット上で情報をやり取りする際に、データを暗号化するための方式。
(クロノス・クラウン:柳井 政和)
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