めも理と窓太 登場人物紹介

　窓の杜高校、超パソコン部の部室。

　あらあら、めも理ちゃん。今日は部室で右往左往しているようです。

　一体、何があったのでしょう？

Windows Update

ねえ、窓太。先輩が私の使っているパソコンを見て、『“Windows Update”をしておきなさい』と言ったんだけど、Windows Updateって何なの？

まあ、予防接種のようなものですよ。

予防接種？　うーん、予防接種って、風邪のウイルス対策みたいなもの？　じゃあ保健室に行って、予防接種の注射がないか聞いてくるわ。

ちょっ、ちょっと待って下さい。パソコンに注射をしたら壊れますよ。仕方がないですね、Windows Updateについて説明しますね。

予防接種

めも理と窓太の4コマまんが 「Windows Update」

さて、めも理ちゃんは、どんなときに風邪を引きますか？

そうね、体調に問題があるときや、風邪のウイルスに感染したときに風邪を引くかしら。

なるほど、体に問題があったり、新しいウイルスに対抗できる準備ができていないときに風邪を引くのですね。

まあ、そうとも言えるわね。

実はパソコンも、そういう状態のときに、ウイルスやワームに感染しやすいのです。

えっ、パソコンも体調が悪くなったりするの？

そういうわけではありません。セキュリティ・ホールがあったり、不具合があったりして、ウイルスやワームが感染できるスキがあると、ウイルスやワームに感染しやすくなってしまうのです。 　ちょうど、セキュリティ・ホールがあったり、不具合があったりする状態は、風邪を引きやすいのと同じなのです。人間で言うと、体調が悪かったり、ウイルスに対する準備ができていない状態ということです。

へー、そういったときには、ウイルスやワームに感染してしまうのね。 　ねえ窓太、それじゃあ、こういったウイルスやワームに感染しやすい状態を、回避するような方法はないの？

ありますよ。それが、Windowsの場合は、Windows Updateになります。 　これは、Windowsやそれに付属しているWebブラウザー、メールソフトといったソフトの、最新のセキュリティ・ホールや不具合などを修正してくれる機能です。Windows Updateを使えば、Microsoftの専用のサイトにアクセスしてWindowsを健康な状態にしてくれます。

□マイクロソフト - Windows Update http://windowsupdate.microsoft.com/default.htm

ねえ、窓太。Windows Updateを利用するには、このリンクをお気に入りに登録しておけばいいの？

わざわざお気に入りに登録しなくても大丈夫ですよ。 　このWindows Updateは、Windowsの［スタート］メニューにも入っています。ですから、定期的にのぞいて、最新のパッチが出ていないか更新の確認を行ってください。そうすれば、パソコンを健全な状態に保つことができます。パッチに関しては、以前話した内容を思い出して下さいね。

□窓の杜 - 【めも理と窓太のパソコン講座】第24回：破れたスカートとパッチファイル http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/21/madota24.html

パッチは毎日新しいのが出るの？

毎日というわけではないです。通常Windowsのパッチは、毎月第2水曜日に最新のものが出ますので、そのあとに確認するとよいですよ。これは、風邪にかからないようにする、予防接種に似ています。

□窓の杜 - マイクロソフト　修正プログラムの月例公開　毎月第二水曜日にまとめてリリース http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/10/16/securityfix.html

なるほどね。これは、ウイルスなどに感染する前に、その対策をとっておくという作業なのね。ウイルスやワームに感染したくなければ、少なくともWindows Updateを行っておく必要があるというわけね。

そうです。最低限、Windows Updateは行っておいて下さい。めも理ちゃんのように面倒くさがりの人は、自動更新を使うのがよいと思いますよ。

自動更新？

自動で最新のパッチを当ててくれる機能です。自分でチェックするのが面倒な人は、この自動更新を利用するとよいですよ。 　それじゃあ、Windows XPでの設定の方法を説明しますね。 　［スタート］メニューから［設定」を選び、そのなかにある［コントロール パネル］を選択します。するとコントロール パネルのウィンドウが開きますので、“システム”を選択します。 　“システムのプロパティ”というウィンドウが開くので、［自動更新］タブを選択します。この［自動更新］タブ内の、［コンピュータを常に最新の状態に保つ］にチェックを入れ、［更新を自動的にダウンロードして、指定したスケジュールでインストールする］を選択します。こうしておけば、自動的にWindowsを最新の状態に保ってくれるようになります。

Windows MeやWindwos 2000では、以下の方法で自動更新を設定できます。 【Windows Me】 　［スタート］メニューから、［設定」を選び、その中にある［コントロール パネル］を選択します。するとコントロール パネルのウィンドウが開きますので、“自動アップデート”を選択します（“自動アップデート”が見当たらない場合は、ウインドウの左上にある［すべてのコントロール パネル オプションを表示］をクリックして下さい）。 　“自動アップデート”というウィンドウが開くので、［アップロードを自動的にダウンロードして、インストールの準備ができたら通知する］を選択します。こうしておけば、自動的にWindowsを最新の状態に保ってくれるようになります。 【Windows 2000】 　［スタート］メニューから、［設定」を選び、その中にある［コントロール パネル］を選択します。するとコントロール パネルのウィンドウが開きますので、“自動更新”を選択します。 　“自動更新”というウィンドウが開きますので、［コンピュータを常に最新の状態に保つ］にチェックを入れ、［更新を自動的にダウンロードして、指定したスケジュールでインストールする］を選択します。こうしておけば、自動的にWindowsを最新の状態に保ってくれるようになります。

また、Windows Updateだけやっていればよいというわけではないので、ウイルス対策ソフトなどをインストールして、日頃からセキュリティに万全の対策をとっておくようにしておいて下さいね。

耐性

まためも理ちゃんは、部室でお菓子を食べているのですか。そんなに、お菓子ばかり食べていると、病気になりますよ。

大丈夫よ、最新のお菓子をいち早く食べて、お菓子に対する耐性をつけているんだから。Windows Updateと同じで、いつも私の体に、最新のお菓子に対する耐性をつけているの。

それは、耐性というか、お菓子というウイルスに感染しまくっているだけなのでは。それにしても、よく食べますね。

今回出てきた用語の解説

【Windows Update】　Windowsや、「Internet Explorer」「Outlook Express」など、マイクロソフトのOSやアプリケーションの、不具合修正やセキュリティ対策を行うための機能。マイクロソフトのWebサイトに接続して、必要なパッチを調べて、まとめてダウンロードし、自動でインストールしてくれる。不具合修正やセキュリティ対策だけでなく、最新のアプリケーションの導入や、アプリケーションのバージョンアップも行える。
　同様に、「Office」のアップデートは以下で行える。

□マイクロソフト - Office Update
http://office.microsoft.com/OfficeUpdate/default.aspx

（クロノス・クラウン：柳井 政和）