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【第36回】

飲料水とソフトの値段

（03/07/28）

めも理と窓太 登場人物紹介

　窓の杜高校、超パソコン部の部室。

　あらあら、めも理ちゃん。今日は窓太と雑談をしているようです。

　どんなことを話しているのでしょう？

ソフトの値段

オンラインソフトは無料で手に入るから便利よね。

無料のソフトばかりじゃないですよ。

えっ、そうなの？

そうですよ。オンラインソフトは、水のようなものです。

水？

そうです。日本人は、水はタダだと思っていますが、実際はそうではありません。お金がかかります。

ふーん、そう言われればそうかも。よく知らないけど。

知りませんか。それでは水の説明と共に、オンラインソフトの配布と販売について説明することにしましょう。

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水のお値段

めも理と窓太の4コマまんが 「3,000円」

それじゃあ、水について話をしましょう。

水って、普通はタダで手に入るものなんじゃないの？　蛇口をひねったら出てくるものだし。

水道代を忘れていますよ。 　川や海から水を汲んでくるのだったらともかく、飲み水として使う水は、普通はお金がかかるものです。

そう言われれば、タダじゃないわね。

そうです。コンビニなどで売っているミネラルウォーター以外でも、水はお金がかかるのです。例えば水道水なら、浄水したり、水道管を配備したりしなければなりません。水道から水を出すのもタダでできるわけではないのです。

ふーん。確かにそうね。でもそれと、オンラインソフトがどう関係してくるの？

オンラインソフトも同じです。作るのには時間と人手がかかります。そもそも、タダでは作れないのです。

じゃあ、なぜオンラインソフトは無料なの？

無料じゃないものもありますよ。

えっ、全部無料なんじゃないの？

めも理ちゃんは知らないようですが、オンラインソフトには、様々な配布形態があるのです。無料で手に入る物も、その中の配布形態の1種類にしか過ぎないのです。

へー、知らなかったわ。それじゃあ、一体どういった種類があるの？

それでは、いくつかの配布・販売形態を紹介しましょう。

フリーソフト……ダウンロードの通信代以外の費用は、基本的にかからない配布形態。すべての機能を無料で利用できる シェアウェア……すべての機能を制限なく利用するためには料金を支払う必要がある配布形態。料金を支払うまでは、機能の一部しか使えなかったり、すべての機能が使えても起動時間や、起動回数などに制限があることが多い 体験版……元々有料ソフトがあり、その有料ソフトの広告目的で、無料で使用できる別のパッケージとして配布されている配布形態。機能の一部しか使えなかったり、すべての機能が使えても起動時間や、起動回数などに制限があることが多い ダウンロード販売……料金を支払うまで、利用することが一切できない配布形態。料金の支払い後にダウンロードできるようになったり、無料でダウンロードできても利用するための登録番号を購入して入力するまでは利用できないなど、使用できるまでの方法は様々

いろいろあるのねえ。

そのほかにも、変わり物の配布形態もありますよ。 　以下に紹介する配布形態は、フリーソフトやシェアウェアの違いが分かっている、上級者向けの配布形態かもしれませんね。参考程度に聞いておいて下さい。

メールウェア……利用者が作者に、メールを送らなければならない配布形態 絵葉書ウェア……利用者が作者に、ご当地の絵葉書を送らなければならない配布形態 ビールウェア……利用者が作者に、ビール券を送らなければならない配布形態 カンパウェア……利用者が作者に、お金のカンパ（寄付）を行う配布形態

うわっ、こういうのもあるんだ。

これらの配布形態には、『必ず送らなければならない』というものもあれば、『気に入ったら送ってほしい』というものまで千差万別です。ソフトの配布形態は、ReadMeやヘルプなどでよく確認して下さい。

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お金

オンラインソフトも、いろいろな配布形態があったなんて知らなかったわ。 　きちんとソフトの説明を見て、有料のソフトならきちんとお金を払わないといけないわね。

まあ、めも理ちゃんは、お菓子にお金をかけ過ぎているから、有料のオンラインソフトを使うことはできないでしょうけど。

そんなことないわ。1カ月のお菓子代を1割減らすだけで、3,000円も浮くんだから。

1カ月3万円分もお菓子を食べているんですか。1日1,000円。多すぎですよ。

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今回出てきた用語の解説

【オンラインソフト】　インターネット上などのオンライン上で流通、配布されているアプリケーションのこと。

（クロノス・クラウン：柳井 政和）