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めも理と窓太のパソコン講座

【第58回】

園芸部とスパムメール

(04/03/08)

めも理 窓太 めも理と窓太
登場人物紹介

 窓の杜高校、超パソコン部の部室。

 あらあら、めも理ちゃん。今日は何か持って部室に入ってきました。

 一体、何を持っているのでしょう?

えん○いぶ

めも理  ううっ、頭が痛いわ。

窓太  どうしたんですかめも理ちゃん。頭を抱えているようですが。

めも理  そうなのよ。部室に来る途中で、園芸部に会ってしまったのよ。

窓太  園芸部? 植物を育てたりする部活ですか?

めも理  そう思うでしょう。でも、うちの学校の園芸部は宴会部なのよ。『えん“げ”いぶ』じゃなくて『えん“か”いぶ』、カラオケばかりやっては毎日騒いでいる部活なの。

窓太  その宴会部の人と出会って、何か頭を抱えるようなことがあったのですか?

めも理  そうよ。奴らは出会う人、出会う人に、宴会のビラをまいて歩いているのよ。私もそこで会って、50枚もビラをもらってしまったのよ。

窓太  50枚ですか、まるで“スパムメール”みたいですね。しかし、50枚って数えたのですか?

めも理  当然じゃない。1枚1枚手渡しされたのよ。

窓太  しかし、意外ですね。めも理ちゃんのことだから、スパムメールを知らないと思っていたんですが。

めも理  スパムメール? そういえば聞いたことがないわね。

窓太  何だ知らないんですか。それじゃあ説明しましょうか?

めも理  どうせ嫌と言っても勝手に説明するんでしょう。お菓子でも食べながら聞いてあげるから、勝手に話しなさいよ。さあ、気の済むまでしゃべりなさい。

窓太  うーん、そういう態度に出られると非常にしゃべりにくいですね。


スパムメール

4コマまんが
めも理と窓太の4コマまんが
「スパムメール」

窓太  それじゃあめも理ちゃんに確認です。園芸部からもらったビラに不満があるのですよね。

めも理  そうよ。このビラは、相手構わず渡しているし、学校でもらっても処分に困るし、さらにそもそもいらない物を一方的に、大量にくれるから頭が痛いのよ。もらう身にもなってほしいわ。大迷惑よ。

窓太  実はこういった迷惑なビラのようなものが、パソコンの世界にもあるのです。

めも理  えっ! プリンターからこのビラが大量にプリントアウトされるの!

窓太  いや違います。不要な広告メールなどのことですよ。めも理ちゃんのパソコンには、身に覚えのない広告目的や、勧誘目的のメールが届いたりしませんか?

めも理  そういえば届いているような気もするわね。外国語で書かれていて、内容が分からないので、全部ゴミ箱に捨てているけど。

窓太  そういった営業目的やいたずら目的、いやがらせ目的の、迷惑なビラのようなメールのことを、まとめてスパムメールと呼ぶのです。

めも理  スパムメール? スパムといえば、ハムのような缶詰でスパムというのがあったわね。

窓太  食べ物のことは詳しいんですね。スパムという名前の由来は、その缶詰のスパムという説もありますよ。

めも理  ふーん。スパムメールというのは、迷惑なビラみたいなものというわけね。

窓太  そうです。でも、スパムメールは、紙のビラ以上に厄介なことがあるのです。

めも理  そうなの? それは聞き捨てならないわね。

窓太  紙のビラと言えば、ダイレクトメールや路上で配られているディッシュなどを指すと思いますが、これらをばらまくにはお金がかかりますよね。

めも理  そうね、印刷代もかかるし、人手や郵送費がかかったりするわね。まあ、もらってもいらない場合はすぐ捨てるけど。

窓太  それに対して、スパムメールを送るのにはお金がほとんどかからないのです。
 スパムメールは、インターネットに接続する環境さえあれば自由に送ることができます。“スパム”とついていますが、インターネットでめも理ちゃんがいつも送っているメールと同じものですから。インターネットでメールを送るのにはお金がかかりませんよね。

めも理  そうね。何通送っても、インターネットの接続料しかかからないわね。

窓太  そうです。そのため、インターネットに接続する環境さえあれば、大量のスパムメールをほとんどお金をかけずに送ることができるのです。
 さらにスパムメールは、同じ文面をコピーするだけで大量に作ることができてしまいます。あとは送信先さえ大量に手に入れれば、無数のメールを送ることが可能になります。
 そのために、大量のスパムメールがインターネット上に出回っているのです。

めも理  まあ、大量でも捨てればいいんじゃないの?

窓太  そうもいっていられない状況があるのです。本来読むべきメールの何倍ものスパムメールが届くことで、その確認、削除作業で多大な時間を費やされたり、インターネットの回線を混雑させたりするという実害が発生するのです。

めも理  それはちょっと困るわね。

窓太  さらに、携帯電話のように、受け取り側がお金を払ってメールを受け取る仕組みの場合はもっと深刻です。受け取る人にとっては不要なスパムメールを受け取るたびに、受け取った人はお金を払わなければならなくなります。

めも理  えー、それはひどいわね。

窓太  そういうわけで、スパムメールは、非常に嫌われているのです。

めも理  でも、何でそういったメールが届くの? そういったメールを送る人に、メールアドレスを教えたりしていないのに。

窓太  世の中には、いろんな方法で、スパムメールの送付先を見つける方法があるのです。
 例えば、Webサイト上に書かれているメールアドレスや、掲示板に書かれているメールアドレスを収集するソフトが存在します。また、ありそうな名前の組み合わせで、メールアドレスを自動で生成するようなソフトもあるのです。
 そうやって見つけたり、作ったりしたメールアドレス宛てに、大量のスパムメールを送る人たちがいるのです。そういう人たちは、“スパマー”と呼ばれています。

めも理  スパマーか、困る存在ね。

窓太  ええ。それに、スパムメールとして送ったメールが、きちんと届いたかどうか調べる手段もあるのです。そういう手段で調べた、きちんとメールが届いたメールアドレスを、お金でやり取りしている人たちもいるのです。

めも理  うーん、そんなことが行われていたなんて知らなかったわ。スパムメールというのは、けっこう深刻な問題なのねえ。


めも理のビラ

窓太  めも理ちゃん。何を作っているのですか?

めも理  ビラを作っているの。

窓太  何のビラなのですか、どれどれ。えー、お友達募集……。

めも理  スパムメールを見てピンと来たのよ。私もお友達を増やすために、スパムメールならぬ、スパムビラを作ればいいって。

窓太  ……めも理ちゃん、スパムメールを送ると嫌われるって言いましたよね。

めも理  えー、そうなの。それじゃあお友達ができないじゃない。

窓太  そんなことをせずに、普通にお友達を作って下さいよ。


今回出てきた用語の解説

【スパムメール】 営業目的やいたずら目的、いやがらせ目的の、迷惑なメールのこと。

【スパマー】 スパムメールを送る人のこと。

クロノス・クラウン:柳井 政和


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